宝くじの歴史
世界で初めて登場した宝くじは、今から約2,000年前のローマ時代だったと言われています。
そして、それから数千年後の15世紀半ば頃にヨーロッパのオランダで、街や建物の建設資金を調達する目的で「富くじ」と呼ばれる現在の形に似た宝くじが誕生したという記録が残っています。
一方、日本の宝くじの起源はというと、1575年〜1624年の江戸時代初期と言われ、大阪府の瀧安寺で正月元旦から7日までに参詣した男女が、自分の名前を書いた木札を唐びつの中に入れ、7日の日に寺僧がキリで3回突き、3人の当せん者を選んで、福運のお守りを授けたのが最初と言われています。
また、現在扱われているジャンボ宝くじ、スクラッチ、ロト、ナンバーズのそれぞれの詳細は、下記をご覧ください。
1) ジャンボ宝くじ
年3回発売されるようになった大型の予約制宝くじは、昭和54年のサマージャンボ宝くじ(第151回全国自治宝くじ)から「ジャンボ宝くじ」と呼ばれるようになりました。
そして、昭和55年から、ドリームジャンボ、サマージャンボ、年末ジャンボの3大ジャンボ宝くじがスタートし、ドリームジャンボ宝くじ(第158回全国自治宝くじ)では、1等賞金3,000万円が実現するにいたりました。
昭和59年2月の第197回全国自治宝くじでは、国土緑化推進運動の一環として「緑化宝くじ」が登場し、それが昭和61年から「グリーンジャンボ」という愛称になり、それからは毎年2月に発売されるようになりました。
その後、宝くじの賞金はますます高額化していき、昭和60年には1等賞金5,000万円、1等・前後賞合わせて7,000万円、平成元年には1等賞金6,000万円、1等・前後賞合わせて1億円と、最高賞金はついに1億円の大台を超えることになったのです。
2) スクラッチ
全国自治宝くじが誕生したのは昭和29年12月です。
その30周年を記念して、昭和59年11月に発売の第205回全国自治宝くじでは、買ったその場で当たり、はずれがわかり、当せん金の換金もすぐにできるインスタントくじ「スクラッチ」が登場しました。愛称は「ラッキー7」で、1等は100万円。
そのスピード性とゲーム性が大好評となり、その後も継続的に発売され、昭和61年からは愛称を「ラッキー3」と変更されました。
また、平成13年6月には、従来のインスタントくじに新しい印刷方法を採用したスクラッチが登場しています。
3) ロト、ナンバーズ
日本の宝くじは、ジャンボ宝くじを中心に発展してきましたが、多様化する宝くじへのニーズに応えるため、当時アメリカやヨーロッパで主流になっていた数字選択式宝くじについて研究がされてきました。
そして、平成6年10月に初の数字選択式宝くじ『ナンバーズ』が誕生したのです。
これに続き、平成11年4月に『ミニロト』、さらに平成12年10月に『ロト6』の発売を開始。ロト6では、当せん金のくり越しが行われる「キャリーオーバー制」が宝くじ史上初めて導入されました。
また、2013年4月より、新しい数字選択式宝くじ「ロト7」の発売がスタートしました。