キャプテンウィリアムキッドの財宝(大神島/沖縄県宮古島)
沖縄県の宮古島北部に浮かぶ大神島。この地に推計2兆円以上とも言われる大海賊の財宝が眠っているという言い伝えがあります。
この島は、周囲約4キロメートルのサンゴ礁に囲まれた小さな島で、中央部が後生山と呼ばれる山になっており、現在約50人ほどが住む集落があります。しかし、彼らが住む地域以外の土地は沖縄有数の聖地・聖域になっており、旅行者などがむやみに立ち入ることが禁止されているのだとか。
また、大神島は沖縄県でも有数のパワースポットと呼ばれており、実際住民のほとんどが神道関係の仕事に従事していることからも、何か他の地域にはない特殊な場所であることはうなずけるかもしれません。
そんな大神島は、1938年社会学者・河村只雄氏の著作「南方文化の探求」(創元社,1939)の中で、巨万の富を得て世界中を座巻させた大海賊キャプテン・キッド(ウィリアム・キッド)の財宝が眠る場所として紹介されたことが発端となり、これまでイギリスやアメリカの有名雑誌や日本の朝日新聞、沖縄の地元紙などに記事が掲載され、一般に認知されるようになりました。
さらに、財宝のウワサを聞きつけたトレジャーハンターたちが島に殺到するようになり、大神島の様々な場所を探索したようですが、誰一人として何も見つけられず、代わりに原因不明の死を遂げたり病に侵されたりした人が続出したと言われています。
大神島にウィリアム・キッドの財宝が眠るのかどうか定かではありませんが、現在もトレジャーハンターたちを引き付ける財宝であることは確かなようです。
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