暴君ネロのローマ金貨(エルサレム)
「暴君ネロの金貨」は、2016年9月にエルサレム旧市街の南に位置するシオンの丘で発見された、ローマ皇帝ネロの肖像が刻まれた金貨です。
ノースカロライナ大学シャーロット校の研究チームが、シオンの丘にあるユダヤ人の大邸宅跡地を調査していた際に邸宅内で発見し、その後の研究で金貨がこの家に住んでいたユダヤ人の所有物であったことが考えられています。
金貨の表面には暴君ネロ帝の肖像が刻まれ、金貨の淵部分には「NERO CAESAR AVG IMP」とローマ皇帝の権力を示す称号が彫られており、さらに金貨の裏面にはオークの葉冠と「EXSC」、「PONTIF MAX TR P III.」の文字が刻印され、考古学者らによる調査結果から紀元56〜57年頃のローマ帝国時代に造られた可能性が高い金貨であることが判明しました。
通常このような歴史的に貴重な物は、個人のコレクションの中から見るかるケースがほとんどのため、エルサレムでは発掘チームが初めて発見した貴重な金貨として大きなニュースになりました。
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