ネブラディスク(ドイツの財宝貴金属)
「Nebra sky disk」(ネブラディスク)は、ドイツ連邦共和国(Germany)ザクセン=アンハルト州の都市・ネブラにあるミッテルベルク(Mittelberg)の丘で1999年にで発掘された天文盤です。太陽暦と太陰暦を使用した複雑で高度な青銅製の天文盤で、直径約32cm、重さは約2050g、素材はオーストリア産の銅と英国産の金、スズで構成されています。
紀元前1600年頃の青銅器時代に作られたとされる人類最古の円形天文盤で、表面には右側に三日月、左側に満月または太陽を思わせる金の装飾、下方に太陽の舟が描かれ、全体に32個の星々が散らばっています。また、各種研究により、三日月の左上に描かれた星々は、「プレアデス星団」(すばる)であることが分かっています。
この天文盤は、発掘のための正式なライセンスを持たないトレジャーハンターにより発見されたため、一時的に闇市場で流通しましたが、3年後の2002年にスイス連邦(Swiss Confederation)で押収された歴史があります。その後、2008年にザクセン=アンハルト州の「ハレ州立先史博物館」に収蔵され、2013年6月に「ユネスコ記憶遺産」(Memory of the World)に登録されました。
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